真の「持続可能社会」とは

機能不全となって久しい国連ですが、SDGsは何故か広がりが進みつつある様ですね。個別項目としては大きく間違った内容を掲げている訳ではないのでツールとして取り入れるのは良いのかもしれませんが、借り物の主張にならないように気をつけたい所です。
そもそも、日本は古来から持続可能な社会の下地となる考え方を備えており、実行してきた筈です。WGIPにより薄まってはいるものの、「勿体ない精神」が世界に伝播したのはつい数年前の事ですよね。日本人らしい価値観に立ち戻り、現代の条件に合わせて知恵を絞れば、真の持続可能型社会のモデルを輸出する事すら可能な文化を有しているのに、外からの波で形を変えた概念を取り入れるのは非常におかしな話だと思います。
この記事では国連中心主義やグローバリズムを非難したいのではなく、ラッピングされた表面ではなく中身を精査し、本質を理解した上で取り組まなければ企業にとってマイナスになりかねないという事をお伝えしたいのであって、主張する声が大きな事象に共通するものです。何となく周囲の風潮に合わせて取り入れた借り物の主張は、その企業が持つ個性から生じた主張とは明らかに異なりますから、消費者は雰囲気でそれを感じ取るでしょう。世の中の動きを完全にスルーするのはいただけませんが、企業イメージを損なう軽薄な印象を与えてしまう事は避けたいですよね。逆に、一見従来のカラーと全く異なるようであっても、企業コンセプトに沿っている事が伝われば新たな取り組みとして好印象にもなりますので、「見せ方」が経営にとっていかに重要なポインであるかという事かと思います。
どういう見え方をしているのかを把握するには客観性が必要ですので、複眼に自信が持てない場合は積極的な外部人材の活用がおすすめですよ。