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雑記(不定期更新)

事業の価値

諸説ありますが「働く」の語原は「はたらく=傍を楽にする」であるとされています。
個人的にこれは的を射ているのではないかと思うのです。
自分が良い生活をするために働いているのであって、他人のためだなんて綺麗事ではないかというご意見もあるでしょう。純粋に他人のためだけの行為であればそうかもしれませんが、本来の働くという行為は「他人のため=自分のため」なのではないでしょうか。
職業の別や貨幣制度が確立されていなかった時代には、自分が得意な事を苦手としている人がいたら代わりに対応してあげて、お礼に食べ物をもらったり自分が苦手な事を代行してもらったりする、共存するための行為であったもので、形としては現代の勤め人が時間を提供して賃金を受け取るのと何ら変わりませんよね。
この「価値の交換=働く」という行為にとって大切なのは、等価交換であって相互が満足するものでなければならないという点に尽きると思います。
そういった意味で「ただ儲かればよい」という事業スタンスは「働く」というものの主旨から非常に遠い所にあると言えます。少なくとも継続できずに消えていった実例はいくつもありますよね。そんな事業に価値があるでしょうか。
誰かにとって価値のある事業だけで成り立つ世の中を理想とするならば、あなたの大切なお金や時間を価値観の異なる事業に投入すべきではないと言えます。私が、もはやインフラ化(日本だけですが)している某LやSNSの代表格Fを利用しないのも、企業の「在り方」そのものを支持できないからです。もちろん仕事でもプライベートでもデメリットはありますが、ポリシーを捨ててまで利用する価値は見いだせないのです。
因みにIT嫌いという訳ではなくテクノロジィにはむしろ興味がある方で、RPAはUiPathなど使ってみたいと思い続けているのですが大量の定型ルーチンを抱えているでもなく、簡単なツールならVBAなどで自作できるという事もあって、導入した所でさしたる使い道がないという・・・ままなりません。
少々脱線してしまいましたが、あなたが何らかの形で関わる企業については自分にとって価値がある事業なのか、支持できる姿勢なのかなどをご確認の上で生活に組み込んでいただきたいのです。正常性バイアスに支配されがちで大勢が参加する事を無条件に受け入れがちな日本人ですから、少し慎重すぎるくらいが良いと思います。某隣国に「日本人は何度でも騙せる」と言わせておくのは悔しいです。
翻って、誰かに喜んでもらいたいという目的をもってスタートした事業は素晴らしい価値を備えているという事ですので、これからも私にできる形でサポートの提案を続けていきたいですし、自分自身も経営者として事業の価値を見失わないようにしたいと思います。

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