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雑記(不定期更新)

日本にとっての分水嶺


この手の記事は保身を考えると公開しない方が良く自分に全くメリットがないと言えますが、タイトル通り今は大事な時だと思うので勢い任せで書いてみました。そろそろくだらない記事も書きたい・・・。
日本ではもうずっと当たり前のように「政治と宗教の話はするな」とされていますよね。特にビジネスの世界では不利になるとされているようです。しかしこれ、実に我々をバカにしたものだと思いませんか?日本人は個人的な主義主張を切り分けた考察や議論ができない、と日本人自身が考えているとでも言うのでしょうか?
例えば私はエンターテイメントの世界ですと、坂本龍一氏や宮崎駿氏などとはイデオロギー的に全く相容れませんが作品は大好きです。また、特に信仰を持たず(敢えて言うならば「お天道さまは見てる教」)一神教は論理的に破綻していると考えていますが、ユダヤ教は人類史上に希な価値を示したと評価していますし、敬虔なクリスチャンに見られる奉仕の精神を尊敬しています。
多くの人が同じように自身の意見と周辺環境への評価を切り離して考えているのではないかと思いますが、WGIPの影響が今も尾を引いているのかとりわけ特定の話題について議論を控える空気があるようです。しかし、その空気はイデオロギーにより醸成されたものであって、一般市民が質問責めと考察を繰り返してイエズス軍による植民地化の初手を退けたという実績を持つ、聡明で冷静な遺伝子は現代の日本人にも受け継がれている筈です。一例として、我が国は他国ほどには某環境少女のような手口のビジネスが通用していないように見受けられます。
それなのに今、天安門事件や北京オリンピックの時と同じ過ちを繰り返そうとしているのではないでしょうか。私には今この時が日本の分水嶺であるように思えてなりません。
東條英機氏はアメリカに対し、同国はアカ化の防波堤であった我が国を衰退させたのであるから、世界に対しその役割を引き継ぐ責任があるといった主旨の事を言い遺したと言われています。今、左派グローバリズムに長く苦しんだアメリカはトランプ氏という救世主を得て東條氏の要請に応えるかのような政策を次々と打ち出しています。もちろん自国の利益のためにしている事ではありますが、日本が正反対の動きをしているのはまさに本末転倒でありますし、冷戦以後の情勢のみを鑑みても同盟国に対する裏切り行為と取られて仕方のない態度です。なにより、先人が必死で守り抜いた尊厳を踏みにじる愚行ではないでしょうか。
政治家を責めるのは簡単ですが、このようになってしまったのは国民一人一人の声が小さかったことも原因であって、目を背けてはならないと思います。平素は優しく穏やかで奥ゆかしくとも有事には果敢なのが日本人の特長であるはずなのに、無関係な他人の素行を歪んだ正義感で叩く一方、肝心な事は発言どころか考えもしない人が目立っているのは悲しい事です。
しかし、ここで日本人が主体的に声を上げ、国防の強い意志を見せることができれば、私たち自身がようやく戦後レジームから脱却できるように思うのです。この窮地は日本人が自信と誇りを取り戻し、日本を正常化するまたとないチャンスとも言えるのではないでしょうか。真の自立とリーダーシップを取り戻し、私たちが失望させ続けてきたアジア諸国(特亜は除く)の期待に応えることもできます。いち企業にとっても脱中共依存において絶好のタイミングです。現地に残した利益が惜しいかもしれませんが、経済破綻すれば全て接収されてしまう訳ですから、目先の欲に目が眩んだ過去の投資判断を反省して早めに損切りした方が賢明です。
民意はナチスを生み出してしまいましたが、台湾の主権を守る事もできました。民主主義下における政治は民が望む以上の事を実現するのは不可能であり国をどう動かすかは民の賢さ次第ですし、決して影響力を持たない訳ではないのです。庶民にとって辛い状況が続きますが、今の世界情勢を深堀りして本来の日本人の姿を取り戻すきっかけになったとしたら、5年後には経済の鈍化など取り戻して余りある分水嶺だったね、と言える日が来るように思えます。逆に、日本という国が失くなる危険すらあるのが現状であり、どうやらタイムリミットは近づいているようです。

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